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2006年7月29日 (土)

湯布院と伊東

 旧湯布院町が作成した「建築環境デザインガイドブック」を手に入れた。以前から興味をそそられる町であり、住民の郷土を守る活動に心揺すられる思いがあった。そんな折、静岡県の職員でありながら、2年間湯布院温泉環境協会&旅館組合の事務局長を勤め上げた溝口氏との出会いを得た。NHK朝ドラ「風の遙か」でもおなじみの町・人の姿は現実のようである。そこで「旧湯布院町に学ぶ、伊東に見合ったまちづくりのヒントを!」と題したシンポジウムを開催することになった。主催は松川周辺まちづくり推進協議会である。

20060701154656 (当日の新聞報道)「2006-07-01-1546-56.jpg」をダウンロード

  当然私もこの推進協議会のメンバーである。同志を含めて50名の参加者は、会場の東海館二階中広間は目一杯である。私たちの活動よりも湯布院のネームバリューに助けられた思いだ。結局、ふる里を愛する心が人を動かし、街を動かす。ここでも素敵な馬鹿者達が存在するのだ。一方、我々協議会も松川周辺の希望の姿を模索し形に示そうと住民主導・行政協働の中で地道な活動を進めている。

Img_0668 (分かりやすい模型提案)

 シンポ終了後、溝口氏を囲み約20名が打ち上げである。それぞれの名調子による一分間自己紹介の中、呑む・飲む・のむ・喰う・・・が続いていく。市民活動家、行政マン、建築士・街の親父・人の母等々・・様々な生活観の言葉が飛び交い、伊東の街のあり方をシャッフルさせる。時計はとっくにてっぺんを過ぎた。今晩は我が家が宿となる。結局他に二名が加わり酒盛りの再開であった。

Img_0701 (絶好調の面々!!)

2006年7月28日 (金)

東海館「孔雀の間」修復

 「東海館」は、昭和3年竣工した。伊東線の開通、太平洋戦争、狩野川台風・・・数々の歴史の幾星霜を経て、平成13年7月26日、伊東市観光・文化施設「東海館」として新たな産声を上げた。

Img_0025 (木造三階建て旅館「東海館」)

NPO法人まちこん伊東として、開設前から東海館の保存と運用について二度の市長提案をし、民間管理者としての挙手をしたものの、他にその運営を任された悔しさは人一倍あった。何故ならば、私が担当部会のリーダーであり、作成した文章の一字一句に強い思い入れがあったからである。しかし、ここが我が郷土伊東の温泉文化の生き証人として存続し、活かされて行く道筋に誰が管理者であろうと、活用を求めた当事者として係わり、保全・運用のお手伝いをすることは全くの必然と考えている。開設から5年の歳月の中で、東海館みがき隊・かたり隊活動はまもなく60回を迎える。心ある市民の協力に感謝を申し上げたい。

Img_0689 (修復直後の「孔雀の間」床の間と付け書院)

 今年7月1日、孔雀の間修復とともに入館料200円の徴収が開始となった。是は、昨年9月議会一般質問に於いて、孔雀の間の修復は、牡丹の間、葵の間との真・行・草の建築意匠の妙を来館のお客様に味わっていただきたいとの強い思いを伝え実現にこぎ着けた嬉しさがある。更に、保全基金としての入館料は、未修復の各部屋への蘇りに活用するための提案を受け入れてくれたからだ。観光温泉の歴史を語る東海館の充実を力強く後押ししていくつもりだ。

Img_0691 (杉の薄板を網代状に組んだ天井)

 戸建てに見立てた玄関から、二畳の寄り付き、十畳の主座敷、四畳半の次の間と構成された一階から三階までの西側の各部屋の間取りである。「草」の意匠は、桜皮付きの床柱、杉黒木面皮仕上げの床框、桐の落とし掛けがくだけたつくりを象徴している。

 これからも「東海館」に執着していこうと思っている。

「伊東観光番」開所おめでとう!

 この建物は何でしょう??

Img_0711 (じゃ~ん!!除幕式直後の観光番)

 元々は、交番だったこの建物は、築48年静岡県下最古の交番建築なのです。昨年、県は交番の統廃合で、ここを閉鎖し撤去する予定でした。幾つかの地域活動団体から保存の声が上がるものの、具体的な行動は無く、その中で地道に保存と活用と価値を提言してきたのがNPO法人まちこん伊東だった訳です。後2年経てば築50年、国の登録文化財を目指し地域まちづくり活動や自然歴史案内人の養成やガイド実践、国際交流の善意通訳等との協働を呼びかけ、その拠点として位置づける必要性への提唱を市長が後押ししてくれました。

Img_0705 (開所式で挨拶する佃市長)

 ITの機器を入れ、ベストとは言えないが、人も貼り付け、少しづつ観光番の姿が整ってきました。様々な人達が訪ねて来ます。観光の問い合わせや道案内、食べ物やさんの紹介や話し相手まで・・・温かい人のぬくもりが重なり合う、とても安心できる空間になりそうです。皆さんも是非お立ち寄りください。

湯の花通り夏の風物詩

 今年も夏がやって来た。ここ、湯の花商店街では街路250メートルの空中空間を手作り提灯を飾ることが恒例行事である。一つひとつ丁寧にデザイン・イラストされた逸品なのだ。地元の中学・高校の生徒達の作品で構成された夏の夜の装飾は見た目も楽しい。

Img_0702 (準備した提灯)

Img_0703

(提灯を手に、ご満悦の私!)

 

 提灯の設置は、朝5時から始める。何しろ210個の提灯がついた電線を街路に横たえるのだから、人通りの時間には迷惑千万である。2名の電気屋さんに湯の花の役員が10数名応援に駆けつける。およそ3時間で空中に張り巡らされた「夏の風物詩」を見上げ、悦に入りながら夜の訪れを心待ちにする。

Img_0744 (夜道を照らす提灯の風情)

 懐かしさは、湯の花にとって大切な宝物です。

温銭+教育+観光

 静岡県立大学国際関係学部からオファーがあった。同学部社会調査法の研修として、地域通貨によるまちづくりの調査研究を、我が町伊東の「温銭」に白羽の矢をたててくれたのだ。既に教授・博士・助手の方々にお越し頂き5時間に及ぶ打ち合わせを済ませた。地域エコ通貨「温銭」は、失われたコミュニティの再生と疲弊した経済の良循環、人と自然の貢献社会づくりを目指して、数々の提案や実践を行ってきた。ここで、教育と観光を温銭がつなぐ新たな切り口が展開することになる。

Img_0687 (東海館「葵の間」で、温銭の内容調査中の静県大の先生方)

 今年の秋、10名の生徒達と先生方総勢13名が、伊東の街を歩き・見て・聞いて・食べて・体験して・勉強して・露天風呂に入って・癒されて3泊4日の投宿となる。この期間中に我が温銭が提供できる最大をお手伝いさせていただくつもりだ。地域貢献活動に参加して500温銭をゲットしてもらおうと思う。そして、獲得した温銭で地元商品を買ってもらうつもりだ。温銭がつなぐ人と心と経済を体感してもらおうと思う。

Img_0686 (調査活動の趣旨を取材する報道陣)

 温銭の知名度は結構上がってきたようだ。今日は掛川市の某協会からレクチャー依頼をいただいた。いずこの自治体も行政運営(経営)は厳しい!!様々なシーンで民間活力の導入を模索している。エコマネーや地域通貨の利用価値はとても高い筈なのに、取り組みを躊躇する行政に首をひねる思いがある。今こそ登用すべき施策と思うのだが・・・。

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