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2008年11月 6日 (木)

歴史のまちづくり&くらしのみちゾーン現地調査

 11/5(水)今日は、一日掛けて都市景観形成事業として歴史的建物の美しいまちづくりを推進している静岡市宇津ノ谷地区と、国交省くらしのみちゾーン・門前町電線類地中化事業の三島市を現地視察した。

Img_0761  朝7時半にユニーバス停で、松川周辺まちづくり推進協議会でチャーターした東海バスに乗り込んだ。同会会員と伊東市都市計画課職員が、それぞれの指定場所から乗り込み総勢13名で静岡市宇津ノ谷地区へ向かった。

 11時前には目的地に到着し、静岡市の都市計画課職員2名、宇津ノ谷地区美しいまちづくり協議会K会長、建築士会Y氏、コンサルN氏の説明と御案内をいただき、旧東海道歴史の道と建築文化をこの目で確認した。Img_0762 Img_0763 Img_0766 Img_0769

 東海道を手前に丸子宿、後ろに岡部宿を控える峠の休憩所に位置づけられる通過点であるが故に旅籠は見あたらない。各玄関先には平板に大きな字で屋号が印されている。宇津ノ谷全43軒のお宅が協議会の会員であるそうだ。現在の村落形成を過去が紡いで未来を夢見る「うつくしいまち」である。Img_0772_2 Img_0782

 江戸時代の家屋には二階建ては許されなかったと言う。大名行列を見下ろさない為である。そこで屋根裏を部屋とする「ツシ造り」が普及し、道路側の窓を高くする工夫がされた。また「セガイ造り」という軒先を大きく迫り出す装飾的な小天井は興味をそそられた。Img_0774 Img_0773 Img_0775 Img_0783

 またサッシの窓や戸袋は、格子や自然木で目隠しがされ、伝統建築の風情を損なわない心意気が伝わってくる。板塀や軒先には、ひなびた寒村の匂いを漂わせる生活感を表現しているようだ。旧東海道を上って宇津ノ谷の遠景に「まち」の原風景が見えた。Img_0788 Img_0802 Img_0800

 現実的な話になるが、電柱と電線はマウスをクリックして削除したい思いである。主道に繋がる小路と民家の佇まいも異空間へいざなってくれるようだ。途中、各家の軒先につり下げられた不思議なものを見つけた。「十団子」である。道中守護を願う小さなお団子で、10個を糸に通して9束をまとめて「九十苦難」を表し、厄よけと道中守護を念じるお守りだそうだ。毎年八月二十四日の地蔵盆に作り、付け替えると言っていた。Img_0796 Img_0797 Img_0799 Img_0793 Img_0794

 旅人にとっての宇津ノ谷峠越えは、大仕事だったらしい。明治に入ってトンネルを掘った。日本初の有料トンネルである。平成9年に国登録有形文化財に指定された歴史的、芸術的、学術的貴重な財産である。レトロな照明に照らされながら中程まで歩を進めた。ヒヤッとした風が吹き抜けながら反対側から歩いてくるハイカーの声が大きく聞こえてくる。まるで拡声器の中に迷い込んだ、そんな気がした。Img_0805 Img_0803

 そろそろお腹の虫が騒ぎ出した。ここまで来れば丸子の麦とろに決まっている。メタボのスマート教室に入校したばかりの私には難敵だ。目標の腹九分目には一杯ですまさなくては!ゆっくり食べる目標にはヌルヌルは最大の対戦相手だ。心したものの、二杯を数分で平らげた。困ったものだ。

 静岡市都市景観形成助成金交付要綱の規定に基づいて、宇津ノ谷まちづくり推進地区内景観形成行為助成規準を設けている。屋根、外壁、建具など建築物の修景は300万円まで、石垣、門、塀など外構修景には200万円までの助成をする制度である。

 三島市役所に着いたのは14時半頃だった。建設部都市整備課の職員I氏のパワーポイントによる説明は、友達気分にさせられる親しみの有る解りやすいものだった。平成15年6月に国交省くらしのゾーンに登録し、門前町電線類地中化事業として平成20年3月に完了した検証?視察である。Img_0808 Img_0810

 三島大社の大鳥居を真正面に見て、参道と一体化した路面修景は大変良いアイディアだと思う。一方通行とは言え自動車道なのだから御影石を敷いた路盤には特殊な工法を用いたそうだ。街路樹はサルスベリだ。地域住民とのアダプトシステムで常日頃の管理をしている。夏期に花を持つが、落葉と樹皮の剥がれで冬期は寒々しいことを心配したのだが、イルミネーションで花を咲かせるそうである。路面の案内サインは足下に設置してあった。Img_0807 Img_0812 Img_0820

 先日も観光課と都市計画課と伊東駅周辺を調査したのだが実際、設置場所に苦慮する。路面の活用は良いのだが、夜間でも気が付きやすく見やすい工夫が必要だろう。Img_0813

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 街歩きの中、あちこちに看板建築と言われるレトロな家に出会った。国登録文化財の指定を受けているものも含めて殊の外多く目に付く、興味津々で目はキョロキョロ被写体を探す。もう大分暗くなった。そろそろ頃合いだ。

 5カ年の総事業費は3億5千4百万円、およその内訳は、電線共同溝整備工事費/1億5千4百万円、道路改良工事費/5千5百万円、修景整備工事費/8千5百万円、他/5千8百万円 だった。

 伊東市は53番目のくらしのみちゾーンとして登録された。20年度事業として、松川通りの電線類地中化工事に踏み出した。設定ゾーン内に6計画をしたが、5カ年でどこまでできるのか手腕が問われるところである。

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